2019年09月18日

「場」を作る

 こんにちは、パン助です。

この間、しいたけ占いのしいたけさんと糸井重里さんのほぼ日新聞の対談の記事を読んでいたら「場」を作る。という表現があった。最初「場」ってなんだろうって思ったんだけど、その後のバイト先の控室って言葉がとてもしっくり来た。

バイト先の控室って人によってイメージは違うと思うんだけど、僕のイメージも色々ある。
例えば、池袋の百貨店だと控室(更衣室)は地下にあって、コンクリートで覆われた低い天井に青白い蛍光灯の下、いくつものロッカーが並んでいてとても無機質な感じだ。休憩室は喫煙所と禁煙所が大きく分かれていて、特にどこの店がどこの場所とか決まってないんだけど、もうある程度この店はここで休むのが定番、みたいな感じはあって、大概みんなそこで休む。

でも、僕が居心地が良かった控室は、飲食店のチェーン店でロッカーは無いんだけどボックスサイズの更衣室が2個並んでいて、すぐ横にテーブルがあって食事ができて、これからバイトの人達とバイトが終わった人たち、休憩中の社員なんかが食事をしていて、気の緩んだ会話と慌ただしい雰囲気が混じりあった場所だった。ここは何気に交流の場だったりした。

もし、ネット上に「場」を作るとしたら、僕はその何気ない交流の場が作れたらいいなと思った。
パン屋さんの休憩室があるとしたら、パンの仕事がひと段落ついた後にふと覗いてみたくなるような。あるいは、パン屋さんの事を聞きたいけど、パン屋さんの事を気軽に聞けない人たちがふと立ち寄ったら、パン職人がちょっと緩い感じでくつろいでて、「ん?バゲットのクープがうまく開かない?しゃーない、教えてやんよ!」みたいな、どこか緩いんだけど緊張感もあるような、職員室に生徒がわからないことを聞きに行くような感覚。色んな人がいて、色んなものの見方がわかる場所。大変なお店の苦労も飛び交うし、増税の対策とか悩みを打ち明けたり、あるいはどこどこの地区でパン屋をやりたいけど一人では…っていう人にはもしかしたら出会いがあったり、何かパン屋さんとこれからパン屋さんの人たちのつながりができる場所。

 あとは、今のネットの状況を見ているとパン屋さんを辞めたい、借金などで辞めたいけど気軽に辞められない、跡をついでくれる人を探したい、というパン屋さんの閉業も増えていて、でもそれと同じぐらいパン屋さんの開業相談も増えていて、僕はこういう人たちがうまくつながれば、業者に機材を買いたたかれたりせずにうまく両方にメリットがある関係が築けるのにと思う事もある。

 ただ、もちろん僕自身がたくさんのトラブルを体験しているので、僕が仲介するメリットも一応載せておくと、まず中古機械は今は人手不足などの原因もあって、新品を買わない人に修理を行うことはほとんどない。あるいは修理費が非常に高くなる。また運び出す手段についても、数百キロのオーブンやミキサーを動かすのは容易ではないので、下手に素人がやって機械を壊してしまったり、それによってケガをしてしまったりと、別のトラブルが発生してしまう可能性もある。

また、パン屋さんを辞める人が壊れる寸前の機械を、動きます、と言って、第三者を入れずに渡したところ、結局使えない機械でどうすればいいかわからないから修理もできず、かといって重くて運ぶこともできないなどのトラブル。業務用の冷蔵庫は処分費用が運賃なども合わせると業者に5万〜10万ぐらい払う必要もあるので、中古を簡単に購入するのはおススメしない。

パンの機械を売る側としては、全部スッキリ持って行ってもらった方が、余った機械のせいで保管料が発生したり、処分料が発生したりしないので楽だ。
でも、購入する側としては、次のお店の寸法もわからない、物件はまだ決まってないけど機材だけは確保したい、でも全部の機材は必要かと言われれば、この冷蔵庫は古いからいらないなど、細かな要望がある。そういった細かな要望をうまく調整するには、それなりに開業経験と職人経験、あるいは運搬経験などがある僕にしかできないことじゃないかと思った。

 つまり、僕の作りたい「場」には、これからパン屋さんと、これまでパン屋さんと、これからもパン屋さんの人たちが集まり、パンの悩みと開業相談と日常会話が飛び交い、節税や機械の販売や居ぬき情報などのビジネス会話も飛び交い、こんな詐欺にご注意情報も飛び交い、パン職人の出会いの場まで盛り込んだ、うにいくらステーキかつ丼つゆだくネギだく特盛みたいなちょっと欲張り詰め込み感は否めないけど、そんな感じで、仕事終わりにチラッと寄れるような場所になれたらいいなと思った。
 
 このブログもそうだけど、そんな場所の案内板になればいいな。

 それでは、パン助でした。 
 
posted by pansuke at 15:41 | Comment(0) | 開業前に必要な知識
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