2017年04月27日

運・鈍・根 

 こんにちは、パン助です。

この間、「運鈍根」という言葉を聞いた。
これは僕が去年からお世話になっているとある企業の社長さんに言われたことだ。
ネットで検索すると結構でてくるので、有名な言葉らしいけど今まで聞いたことが無かった。

 僕は「失敗を恐れるな、何事にも挑戦だ!」と小学校の頃に言われた先生の言葉を、よく胸に掲げている。
「失敗」に敏感な人はたくさんいるけど、それを恐れて「挑戦」しないことの方が、僕にとっては失敗に思う。
 
僕にとっての失敗は他にもたくさんあった。

 特に、2店舗目3店舗目を出して売り上げが下がった時に借金が数百万に膨れた時は凄かった。実際にきつかったのは人件費に加え社会保険に全員入れていたので、その保険料の支払いが毎月30万支払わずに蓄積されていった。気づいた時には取引先からの入金を差し押さえられて、仕入れ業者にお金が払えずにそこから話し合いやら電話応対で毎日毎日時間を削られた。
 
お金が無い時の心の余裕の無さ、判断力の低下、仕事の効率の悪さは本当に苦痛で、それに加えて借金の取り立て、滞納の言い訳、とにかくやることが増えると、行動の選択肢がどんどん狭まってここで死を選ぶ人の気持ちは本当にわかった。
 それでも僕は、死を選ばなかった。自己破産も考えなかった。
確かに苦しかったし、ブログでも辛さを語っていたけど、今思うとああやって文章に気持ちを起こしている内は心にまだ余裕があったのかもしれない、両親も元気だったし気にかけてくれたし、心のどこかで「なんとかなる」と思っていた。それに今死ぬのは親に何も返していないどころか余計なものを背負わせる気がした。

 だから、なんとかしてやる、と思って僕はそこからさらに中古の機械を買いあさった。
お金を少しでも増やすために、ヤフオクで店の機材を丸ごと買った。150万もかかったけど、なんとか分割でお願いして、そしてそれをこまめに売ってトータル300万に変えた。(このブログで紹介した機材達です。)朝はお店で仕込みして、午後はスタッフに店を任せ、他県にユニック車で機材を運んで、本当に自分でもパン屋なのに何やってんだって思いながらも必死だった。
 
 そしてその時に僕はとある機材をずっと探していて、いつかどこかで売りに出されないかを目を光らせていた。借金苦に陥った期間もひたすらネットに張り付いていたら、、、厨房機器の修理屋で僕はそれを見つけた。この機材で一発逆転したかった。すぐに電話した。定休日の土曜日なのに電話にでてくれた、その時の社長が、運鈍根を教えてくれさらに今度のお店の話を持ってきてくれた社長との出会いだった。

 でもお金がない(笑)とりあえず機械の前内金約150万だけでも支払わないといけなくて、それでもお金が無くて数万円ずつ払って待ってもらった。

 その時に実はアイエフネットの詐欺まがい事件も同時並行で争っていた。僕は相手の弁護士に最初は20万ぐらいで和解に応じないか言われていた。でも僕が必要なお金はその内金の約150万円だったので、自分の持ち金と合わせて150万円に匹敵する和解金が欲しかった。だから僕はあらゆる資料を集め弁護士に狂気をちらつかせ内金に必要なまでの金額に和解金を吊り上げたのだった。ただ本当にこのときはヤバかった。正直この和解金を向こうが払わなかったら、確実に犯罪者になっていたと思う。演技とかそういう生易しいものじゃなくて、相手の弁護士や代表には直接あっていないので声や文面でコイツはヤバいと思わせる何かは伝わっていたと思う。ただ自分の胸にどす黒い何かがでていて、脅迫と命令と交渉とが入り混じりながらも、この気持ちを理解できるかお前らに、、、と憎悪に満ち満ちていた、とにかくこの気持ちを理解してほしかったのが大きい。

そんな状態でも店頭にでるとニコニコ「いらっしゃいませー♪」とか言ってる自分はたぶん相当おかしかったと思う。


 でもその失敗が無かったら、僕は今の店でのんびりやっていて、その社長にも出会っていなかったし、こうやって店を持ってからもまた別の場所に行って勉強できる機会を無くしていたかもしれない。

その社長はいっつも僕と話すと「あんたは運があるから」「失敗も苦労もしてる」「だからこの話を持ってきた、あんたならできる」、、、そしてもう70歳をすぎているんだけど楽しそうに夢を語って笑う。
 
 運・鈍・根

僕は運もあるし、鈍感さもあるのは自覚ある。
でも根気が全然足りないので、ここは粘り強く噛みついていこうと思った。


 
 それでは、パン助でした。
【開業前に必要な知識の最新記事】
posted by pansuke at 23:00 | Comment(0) | 開業前に必要な知識
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