2019年05月02日

ヤフオクなどで中古品購入の際のトラブルに要注意

 こんにちは、パン助です。

今僕が務めている会社は製パン機器の新品と整備品をメインで売っているので、中古品と比べると値段が高くなります。また、整備品は以前にもブログで説明した通り、全てバラシて分解、洗浄、部品交換、塗装までを数人がかりで行うため時間と費用がかかります。その大半は人件費や技術料です。

しかし、これらの事実はお客さんにはあまり伝わっていないように思います。
確かに、僕もこの会社に勤める前のイメージは、中古を整備しただけであって、なんだかんだ言って中古品でしょ?というイメージ。しかし、実際は限りなく新品に近い中古品のため10段階で10が新品、1がボロボロの中古だとしたら、ヤフオク等の中古は1〜5の中古が出回り、うちの会社の整備品は8〜9ぐらいのレベルの状態となります。

さて、それは置いておいて、今日はヤフオク等のネット購入でのトラブルについて。
もう何年も前にブログで書いたもののおさらいも含めて実際にあったトラブルを書いていきます。

まずヤフオクの「動作未確認」について。
これは出品者にとって非常に都合のいい言葉です。

例えば、皆さんの身近なスマホが出品してあってそこに「このスマホは充電器が無いため動作未確認です」と書かれていたら、皆さんはそのスマホがどういう状態だと思いますか?
まず一般的な「動作未確認」は動作するかどうかの確認をしていません。という認識だと思います。
充電器が無いので電源をつけていないので動作が確認できません、という状態。

しかし、出品者は壊れている商品、あるいは電源をつけてみたがつかなかった商品も「動作未確認」と出す場合があります。これは一般的に壊れている商品は「ジャンク品」などと記載して、壊れているので部品を取って他の部品と合わせて修理等して使ってください、という落札する側には壊れているという前提で販売をします。だから価格も安いです。

しかし、「壊れている」と書くと売れないので「動作未確認」として出品すると・・・。
お客さんは勝手に都合よく解釈して「充電したら使えるだろう」という解釈をする方もいます。
そして落札して、商品が届いて充電して電源をつけてみたら、実は壊れていて電源がつきませんでした、という事も。こうすると、買った方は騙された気分ですが、売った出品者は「いや、動作未確認と書かれていますので、そちら側の自己責任です。ちゃんと書いてありますよね?」と逃げることができます。

本当は壊れていたのを知っていたかもしれないし、知らないかもしれませんが、それは買った方にはわかりません。非常に卑劣な手段ですが、ネットのやり取りだからこそ、目の前に無い物を売るのだから正直であってほしいのですが、実際はそうではないのです。

これらは製パン機器でもよくあります。

製パン機器の場合は業務用電源のため「使っていたものを引き取ってきたので、使えると思いますが電源が無いため動作確認ができません。自己責任でお願いします」等と記載があります。製パン機器は重たいので、送料だけでも数万〜10数万円かかります。
ちなみに僕は分割丸め機を3台ネットで購入してそのうち2台はスクラップでした。たぶんそれだけで30万円ぐらい無駄にしています。高い勉強代でした。

次に修理について。

中古品をネットで買って壊れていても修理をメーカーにしてもらって使えばいいじゃない、という考えもあると思いますが、現在メーカーで中古品を修理してくれるところはほぼありません。メーカーの代理店等でそのメーカーの新品商品を買った場合に、そのメーカーの中古品については修理ができる場合もあります。ただ、まず修理費用の技術料が年々上がっていて、今は一日の技術料や出張費だけで大体3〜6万円以上かかります。そこからさらに修理に必要な部品代などがかかるのです。

過去に購入した分割丸め機は、とても重宝していたのですが、3年ほど使って機械の中心部が壊れて修理費に30万近くかかったこともあります。これは北沢産業経由で愛工舎の新品のモルダーを購入していたので、愛工舎さんが納品時に修理をしてくれて出張費を抑えたりできましたが、やはりお金はかかります。


また、機械は年々型式を変えていきます。ほとんど性能は変わっていなかったりしますが、古いタイプのミキサーが最近よくネットで出回っていますが、そのほとんどは20年以上前のもう部品が取り寄せできないタイプです。今の会社でも修理だけの依頼は、部品が取れないことや、人手が足りないこともあって断るケースがほとんどです。ネットの中古品は当たり外れがあると思ってください。

また、高額だからと状態がいいとは限りません。
あるメーカーは中古品の修理は一切行いません。
にもかかわらず、ネットではそのメーカーの中古品を新品価格300万の物を、中古で価格100万円で売っていて、写真を見ると部品が全くなかったり、確実に動かないにも関わらず高額で出品をしているケースもあります。これらも全て自己責任となります。

なぜこのような出品があるかというと、売っているのは大抵が一般的なリサイクルショップ。中古厨房機器など、一般的なリサイクルショップでも取り扱っている所は多々ありますが、そのほとんどは整備や修理なんて全くできません。あくまで表面的な掃除だけです。それに加えて機械に詳しいわけでは無いので、廃業したお店の機材を手に入れて、それをネットで相場価格を調べてそれに合わせて売っているだけです。
だから、基本的に「画像にあるものが全てです。」と書いて売るだけです。何か良くわからないけどネットで大体このぐらいの価格で売っているからこのぐらいの価格で売ってみよう、という感じで売っているだけなのです。


今後は増税に向けて中古の商品は出回ると思いますが、購入するのは簡単ですが、運ぶのに人手がいたりユニックの免許がいたり、トラックの運転が必要だったり、危険が伴います。

くれぐれもネットでの中古品の購入は気を付けてください。

それでは、パン助でした。

 
posted by pansuke at 23:57 | Comment(0) | 開業前に必要な知識