2019年04月21日

考える時間

 こんにちは、パン助です。

今週は全国にある○○○○というスーパーマーケットに出店中です。

機械のどら焼き製造機が生地を1時間当たり数百枚焼くことができるのでその機械を使って焼いたどら焼きを持って一個70円という価格でどら焼きを販売しています。

結果は、初日は6000円、2日目は10000円、3日目は17000円と、無残な結果に。

地域ごとの特徴で分析すると、この地域は豊田の近くで自動車の部品工場等が多く全体的に働き盛りの30代〜50代の家族連れや主婦、サラリーマンが多く、試食を出した際の反応は昨年僕が出したパン屋の反応と全く違い、基本的には試食を拒否する傾向にある。

これは試食を食べると買わないといけない雰囲気になるので食べない人たちが多いのと、パン屋の試食と違い毎日そこに行けばありつけるようなものではなくて、イベント出店の形なのでそういったハイエナみたいな人達が元々いないということが予想される。(試食を食べるだけ食べて無言で去っていくヤバイ人もいるけど、そういうハイエナはおそらく500人に1人いるかいないかのレベル。)

 継続すれば顧客が増えて、さらに細かなサービスを増やせばもっと売り上げは上がると思う。
しかし、実際に出店中のお店がウチの会社以外は無かったことと、催事担当者の説明はどれも売れるお店は1日3万〜4万、あるいは10万売るお店もあるというが、その裏側には数千円の売上しか見込めないお店もたくさんあるのだろう。

 イベントの出展料は1日約5000円。3万円以上になると売上の1割〜2割が家賃となる。

最近はこの2割は、スーパー等に卸をする金額なら納得できるけど、人を付けて販売するともう今の時代はほとんど割に合わないことがわかる。
 単純に1日の売上が3万円だとして、家賃は約5000円。そこから人件費が約1万円。食材の材料費が30%だとして9000円と考えると、3万−5千−1万−9000円=6000円の利益。
週5で20日行った場合は月12万円の利益。
 ただ、現実問題、商品をパックしたり品質表示ラベル等の手間も考えると、割に合わないということがわかる。20日で10万の家賃なら、運んだりパックしたり屋台を準備したり運んだりする手間を考えると、自分で店舗物件借りた方がいいだろう。

 そもそも、出店販売は大抵の人はメンタルをやられるんじゃないかと思う。

レジや周りに知り合いがいるならまだしも、全く知り合いのいない場所で淡々と商品を売るために声を出す。
 イメージで言うと、閑散とした店内に「マッチはいかがですかー」とマッチを売るおじさんがいる感じだ。

「どら焼きはいかがですかー」

大抵の人はここで心が折れるだろう。
叫んでも相手に届かない声。相手の目の前に試食を差し出しても表情をピクリともせずに素通りする人達。
強制的に透明人間にされた僕は、自分が死んだことを知らないお化けみたいに認識を求めて人に話しかけているようにすら見える。
実際は店内はBGMが流れて僕の声も同化しているけど、セルフレジが大量に導入されている店内では、そもそもが人との接触など誰も求めていないのだ。
幸いにも僕は学校で全校生徒が恥ずかしがって口パクで唄う校歌を、歌う時に声を出さない方が恥ずかしくない?と疑問を持ちながら平然と歌えるメンタルを持っているので、「そっちがその気ならこっちは振り向いてもらうまで叫んでやろうじゃねーか」と負けず嫌いの血が騒いではりきっちゃうんだけど、大抵の人はそういうメンタルを持っていないことはなんとなく僕でもわかる。
 
 
 …途中から、僕は楽しくなっていた。


今の通勤時間、1日往復で2.5時間、皆だったら何をするだろうか。

幸いにもナビ以外にテレビもついているので、僕はテレビをつけた。
ある時僕はベトナム語を学ぼうと思って、CDをかけた。
ある時は歌を唄い、ある時は柔軟体操でもしながら、通勤時間を過ごした。

でも、最終的にいつもは途中でCDを止めたり、テレビをミュートにしていた。
なぜか。
僕は考えることが好きだと気づいた。
運転中に考え事ばかりはもちろん危険なので、意識の半分は運転をしながらだけど、僕は移動時間の半分は思考することに時間を割いていた。それが心地よかった。

 楽しむことができない人生は、生きている意味が無いと思った。
だから、僕はその出店中に売り場に居てつまらないと思うことをやめた。
どうすれば人が来るか、どうすれば売上が上がるか、それも一つだけど何よりも売ることが楽しい、あるいは売り場にいることが楽しい、そう思うことにした。


話は飛ぶけど、昔、結婚したくて色々と調べてる時にイケダハヤトという人のブログの中に「生産性」という言葉があった。当時の僕の辞書には無い言葉だ。たしか、結婚する相手に「生産性」を求めた方がいいとかなんとか。それを見て、なるほど、と思ったけど、やっぱりまだ僕の辞書には記載されてない(笑)

これは生産性とは違うかもしれないけど、要するに、雇われ仕事をしていると、自分の時間(考える時間)が全然ないんですね。
仕事のことを考える時間はたくさんあるけど、僕はたぶん自分のやりたいことを考える自分の時間が好き。
だから、強制参加の要領が悪い会議は時間の無駄だと思うし、運転しながら何かを考えるのもリスクが大きい。仕事や生活の隙間時間でしか考える時間が無い今、あるいは睡眠時間を削ってしか考える時間がない今が正直憎くすらある。僕の時間を僕が選んだ生き方が奪っているのだ。

借金をすると、その返済のために時間を使う。支払いが滞れば催促の電話がかかり、振込に時間や手数料がかかり、いくつもの時間とお金を浪費する。
 そしてその浪費は自身の人生の時間を浪費することにもなる。

もし夢が無い人だったら、それもいいかもしれない。
夢を持つ人は人生の残りの時間を意識していると思う。
パン屋やお店を出すという事は、それまでの給料制の人生と違って時間に目を向けることが多くなると思う。

今後とはいっても、今年の後半だと思う、僕が生産性を考えて自分の行動を変えるのは。
今は色々と非生産的な毎日。ある意味毎月もらえる給料に甘んじているのだろうか。正直全く割に合わないので今すぐ飛び出したい気持ちもあるけど、得られるもののための我慢の代償とも考えている。

 どうすれば楽しくなるか、を考えながら生きたい。


それでは、パン助でした。
posted by pansuke at 23:21 | Comment(0) | 日記