2018年06月15日

お店の特徴を知ろう

 こんにちは、パン助です。

200日。
気づけば経っていた時間。
僕が働いていた時間でもある。

 そしてそうなって初めて気づくこの立地。
駐車場が平面で500台もありながら、そのスーパー自体の売上が伸びていながら、それでもパンが売れない理由を僕は考えていた。そして観察していた。

 スーパーの客層。それは商品の価格や品質である程度ハッキリしていた。
近くにいくつもあるスーパーの内、大手はアピタ、ピアゴ、SEIYUあたりだろうか。
 今のスーパーも数十店舗あるスーパーで大手だと思う。
 しかし商品の品質や客層があきらかに先ほどのスーパーよりも下だ。
それは野菜をみればある程度わかる。野菜はそこそこ安いが傷んでいるものが平気で並んでいたりする。
サンドウィッチで野菜を使うため、何か所か回ったが、ここの商品のランクは明らかに下の方で、価格は平均的には安い方だと思う。
 品質にこだわるような層はここには来ないだろうと察しがついた。

客層はどうだろうか。
 以前にも書いたが、お客さんの大半が、笑顔とは程遠い顔をしている。どこか疲れたような、険しそうな顔だ。
 僕の田舎ではここまで笑顔が少ないことは無かったので、こんなことを言うのもアレだが、あまりお金をもってない生活に余裕がなさそうな人が多いと感じた。
 すごい小さいことかもしれないけど、レジのお釣りを渡すときに、お客さんがお金をだしてからお金を渡して店を出る時の速度が非常に速かった。お釣りをひったくって立ち去るという表現が近い。個人店のパン屋ではまずなかった光景だが、何か急いでいるというか、忙しない感じがひしひしと生活の厳しさを感じさせた。

 それがはっきりとわかるのが特売日だ。

火曜特売とかそういった特売日。要するにこの日に買いに来ると得する日。
 
これが僕が勘違いしていた数字のトリックだった。
 平日の客数と土日の客数を、お店を借りる前に見せてもらっていたんだけど、その時は平日も土日もどっちも多かった。だから僕は、毎日お客さんが来るものだと勘違いした。

 ところが現実は、、、
特売日のポイント5倍の日に大量買いするお客さんが大多数だった。
しかもこの特売日が、「20日、30日5%オフ」みたいに、曜日ではなくて日にちによるものだったから土日祝日関係なしに統計データに上がっていた。
 僕がお客さんを観察していると、その特売日だけにお店にくるお客さんがたくさんいた。
 
これを本部の視点からと僕からの視点で話が合わない理由だった。

 本部の視点「平日も土日もたくさん人が入ってるし、スーパーの売上は年々上がっている。これだけお客さんが入ってるんだからパン屋ももっと売れてもいいはず」
 
 僕「特売日に大量買いする人たちの買い物カートをみると、パンやお菓子まで全てカートに山盛りに買っていることから、この人たちはポイントが効率よく貯まる5倍デーにのみ来るお客さんである可能性が高い。そういう人たちがパン屋にくればカートのボリュームですぐわかるが、そういう人たちがパン屋に来ることはまずない。また、平日も人が来ていると言っているが、特売日を除く平日は僕の田舎のスーパーよりも人が少ない。特に夜間はお年寄りはほとんど出歩かず、夜2割引きをしてもほとんど売上が伸びない。」
 
 それ以外にも特徴があり、客単価が異様に低い。

これは僕のお店のパンにもよるが、ハード系のフランスパンを数種類100個ぐらい単価60円、70円の物を一番目立つ所に置いてるんだけど、個人店だとせっかく店に来たんだしと、このフランスパン以外にもいくつかパンを買って、結果500円以上の客単価になっていたのに、ここのお客さんはトレーにパンを一個乗せてお会計に来る人が圧倒的に多い。そう、圧倒的に多いのだ。結果400円を下回ることが多い。

もちろんそうじゃないお客さんもいるし、サンドウィッチなんかは一個200円〜だから客単価はこれでもあげてきたが、それでも、学生が50円のドーナツを買うならわかるけど、本当にお金を極力使いたくない、でもコレは値段以上の価値があるから買う、一個だけ。それでレジに並ぶ。本当は感謝しないといけないけど、他のパンは見向きもしないというのがただただ悲しくなる。(そういうレイアウトになってしまっているのも問題があるが)

あと、試食が一瞬で無くなる。これも書いたけど、本当に子供にただ食べさせて親は外にいるという家族をよく見かける。そういう層なのである。

 それから、子供が奇声をあげて泣いている時に親がそれを放置しているのもこのスーパーではよくみかける。
やっぱり客層は売り上げに大きく影響するのがこういう光景でわかってしまう。

 そしてとどめは、、、実はこのスーパー、外の下水の匂いがものすごい臭い。
僕はこれが嫌で嫌で仕方がない。お客様の声みたいな所に毎回書かれているけど、設備上の都合で仕方がないみたいな言い訳が書いてあり、そのことからも、ああこのお店は今後もずっと臭いんだな、と。将来に期待が持てないのだ。朝お店に来ると、換気がされていないせいか、店内全体がトイレの匂いがするのだ。
 人の記憶は匂いと直結するらしく、こういう嫌な臭いは致命的なのである。それでもこのスーパーがそれなりに客が来ているのは、やっぱりこの特売日のメリットが他のスーパーよりもかなり人気なのである。(その特徴を言うとすぐに特定されるので今は書かないが、それぐらいのメリットがある)

見れば見るほど、欠点ばかりが浮き彫りにされてやる気を削られてしまう。
 
 こんな状況でも、売上をとらなければ生きていけない。何もしなくても家賃と固定費で年間500万円以上持ってかれる。手元には借金があるので全く残らない。
 
 こんな絶望でも僕が生きているのは、、、やっぱりこの苦行を糧にして、もう一度自分が納得いく店を作りたいと虎視眈々と頭の中で準備をしているからだと思う。

 売上伸び悩んでいると思いますが、笑顔で頑張りましょ!!

それでは、パン助でした。 

 
posted by pansuke at 02:38 | Comment(2) | 開業前に必要な知識