2016年03月16日

人はいつ開業するのか

 こんにちは、パン助です。

なんかタイトルが臭いですが、開業するタイミングというのは僕の経験上では2種類あります。

一つは、僕のように「よし、いける!」と思いながら期限を決めてさっさと開業してしまうタイプ。

僕のような猪突猛進型というか、夢まっしぐらの人は、比較的経験が少ない人に多いです。
自分なりに手応えを感じたら、「あれ?パンって結構簡単じゃん」と思ってお店を開いてしまうのです。
しかし、パンのレパートリーが少ないので商品作りには苦労はしますが、レパートリーが少ないおかげで返って迷いが無く、自分にできることだけをやるので行動が早いのです。


そしてもう一つは、自分が納得するまで経験を積んで、期を待ってから開業するタイプ。

慎重型というか石橋を叩いて渡る人です。職人歴は長いのですが、開業に至るまで時間がかかります。
しかし実績があるので、パンについては自信があるはずなのですが、いざお店を出すとなるとなかなか腰があがりません。
ただ、僕のお店で働いて開業する人はこういうタイプが非常に多く、僕のお店を辞めてから開業するという話を聞いても、未だに開業していなかったりします。

 原因には家族環境、介護や家事などを考えるとなかなか思った様に予定通りにいかなかったり、年齢や体力の衰えもあり臆病な思考になりがちだったり、開業直前で設備もあるのにお店を開くとなるとその最後の一歩が踏み出せなかったりします。
 こういう方はどうしても迷いが多いです。それはたくさんのパンを作れる様になったからこそ、たくさんのパンの中でどれを選んでいけばいいのか、そこにも迷いが生じてしまうからです。

 僕がパン屋さんのアルバイトを始めたのは26歳の時。それから28歳までの約2年間、実際は1年はパン屋と夜は別のバイトでみっちり働きましたが、後半の27歳になった頃にはインターネットでパンの機材を落札して、それを置く場所を探すために店舗を借りました。そして店舗を借りてお店を1年かけて作り、その間にもパン屋2つを掛け持ちして働いていました。そして28歳にお店をオープン。

 それから気づけばもう5年、あっという間です。
しかし、店舗を増やしてからは現場よりもあっちいったりこっちいったりと移動や事務仕事が多く、正直パン作りに専念していたとはとても言いがたい時期を過ごしていたと思います。

 稼いでいたときは毎月50万〜100万近くの収入がありました。
しかし僕が職人やパンの仕事を簡単だと思い込んでいたのもあり、誰でもできるからとどんどん人を雇ったあげく、借金をたくさんしたり、騙されたり、信用を失ったりと、とにかく色々ありました。

 しかし、遠回りをしましたが、結果的には僕に取って大事なものが何かを確かめることができたと思っています。時間をかけて開業していたら、こんな大変な目には遭わなかったかも知れませんが、、、。
 

 もしなかなか開業できない人がいたら、周りにもっと開業するって自慢してください。
こんな美味しいパンを作りたい、じゃなくて、作る!と言ってください。作ってください。
そして周りの人に「いつ開業するの?」「まだなの?」と煽ってもらってください。そういう人は正直開業するまではうざったくてしょうがないですが、今思えばとても期待していてくれたからこそ、そういってくれるんだと思いますよ。

 僕が開業する日を決めたきっかけはこのブログにも昔書いたと思いますが、オープン招待チケットを作成してもらう時に、日付をいつにしますか?って聞かれたから、そこではじめてオープンする日を決めました。
印刷物として手元に来る事でいよいよ逃げられない危機感とプレッシャーで、追いつめられないと何もやらない自分に火がつきました。やるしかない、と。

 それから、小規模で毎日営業しない方は、facebookやブログなどでとにかく友達などからコミュニケーションを増やしてください。この時代にネットに情報を出さないのは看板を掲げないでお店を出しているのと同じ事です。何もしなくてもお客さんの方から勝手に自分のお店の場所を調べて来てくれるんです。ありがたいです。

 
 でも決して焦らないでくださいね。

僕の所に来る相談には、とっても焦ってる人からのメールも多いです。

 中にはパン屋でまだ働いてもいないのに、開業するアドバイスを求めて来る方もいます。

そういう方には「もっとよくこのブログ見ろよ」と言いたくなりますが、ネットサーフィンばかりしてると情報と知識だけが先行して開業してる自分がパァーっと見えてきて、ワクワクしてそういう気持になるのもわかります。
 僕なんてヤフオクでミキサーとオーブンとテーブル冷蔵庫を検索するだけで頭の中にパン屋が何軒建った事か笑。

 
 まぁ、長くなりましたが、結局僕はこのブログで、開業する人の背中をちょっとでも押せたらなと思っています。なので何か聞きたいことがあれば遠慮なく聞いてください。


 ちなみに、僕にメールで連絡くださる方を分析した結果、、、

約50人程の方が今までメールをくださいました。
 そのうち約半数の25人がメールの返信がありません。
 
返信をくださる25人のうち15人が夫婦の方。

10人が40代以上10人が30代5人が20代です。
 
開業していてメールの返信が無い方はほぼ0人
夫婦でのご相談の方も、返信が無い方はほぼ0人
開業される前の方ほど、メールの返信率が低い傾向にあります。

 こうやってみると、やっぱり開業や結婚をされている方は、ある程度責任や目的意識、心得がきちんとあるのだと実感できます。僕の尊敬している方も、ネットで相談を受け付けているのですが、その方が真摯に受け止めて返信をしてもまともに返してくれる人はほとんどいないと嘆いていました。
  
 
 メールで励まされることも多く、人と人との拙いつながりでも僕はとても嬉しくも悲しくもなります。

言葉のキャッチボールと言うか、僕の場合は顔面めがけて投げつけて来る言葉のドッジボールでも全力で対応しますので、またいつでも気軽にご連絡ください。


 それでは、パン助でした。

  

 

 
 
posted by pansuke at 01:20 | Comment(1) | 開業前に必要な知識