2014年11月02日

相変わらずの毎日

 こんにちは、パン助です。

今年は2店舗の開業をし、また閉店もし、現場でパンを作ることよりも、開業のために設計やら話し合いやら資金調達に設備を買いにあっちへこっちへ。予定も大きく変更がいくつもあり、相変わらずの毎日。

 先月はあまりにも支払いの方が大きくなってしまい、とにかく現場でパンだけでなく日持ちのするパウンドケーキや焼き菓子の製造を増やして、各店舗の売り上げをあげようと必死でした。

 とはいえ、企画だけしてさじを投げる訳にもいかず、そして何より僕が納得できない物は売りたくないので、試食に試食でぶくぶく太り、おはようからおやすみまで暮らしならぬパンをみつめるライオン状態でした。

 今もそんな状態のままですが、そんな危機的状態にも関わらず、スタッフの才能が次々と開花しだすというこれまた、新境地を体験しています。いままで人任せの僕の下で、それなりに言われたことをきちんとこなしていたスタッフたち、しかし最近は自らの意思でお店を回すという、「仕事の報連相」を飛び越えて、言ってもいないのに休日出勤までしてとにかく皆で目の前の困難を乗り越えていくような状態で、沈着冷静でクールでドライな僕も涙腺が緩んでしまいそうなぐらい、うれしくて震えてました。

 こんなに忙しいのに、自宅で試作を作って来るスタッフ。ある時は早く仕事が終わったら、試作を突然作りだします。「へ、なにこれ??」お店に帰ったら、フルーツのデニッシュがたくさんできてました。
 カボチャに栗にさつまいも、パイナップルに柿にりんごにぶどうにベリー、彩りも奇麗で盛りつけも繊細。
僕もその場で味を知りたかったのでその場で全部食べました。全部のパンにきちんと評価をして、商品化に向けて話し合いました。

 どこかに書いたかもしれないけど、僕の親はとても放任主義です。
生まれてから一度も「他の子を見習って」とか、「勉強しなさい」と言われたことはありません。
 僕の仕事場も最初はものすごく神経質を押し付けていましたが、最終的には今のこの自由さが良かったと思っています。  
 そして、一人一人の個性を最大限に延ばすのは、環境もありますが最終的には本人の意思だと思っています。

 可能性を広げるチャンスというのは僕の人生でもそうありません。
特に社会にでれば、ほとんどの人が決まった毎日を過ごすだけです。
 でもそれは、ほとんどの人がそう思ってそう行動しているからだと思います。


すごい小さいことですが、昔スーパーでアルバイトしているときに、尊敬している上司のアイデアが当時10代の僕にとっては目からウロコでした。

 僕はあるとき、いつも通りスーパーの鮮魚コーナーでパックをしていました。
オートパッカーという機械で、ちくわや練り物、魚をトレーに入れてパックをし値段をつけていました。
 しかし、その中で高くて全然売れない魚がいました。
「鮎」です。僕はこの鮎の売価が一尾398円となっていたので、「たっけーなー、誰が買うんだよこの小さい鮎」と思っていました。案の定、全く売れないのです。そんなのが20尾もいます。

 魚のパックと言っても実は結構地味な技があって、魚のサイズよりもトレーが一回りも大きいと、魚は小さく見えるし、はみ出すとみっともないし破けるし、魚が大きく見えて納まりのいい絶妙のサイズというのがあります。また、魚の色に合わせて木目の入ったトレーや黒いトレーで魚がより高級に見えたりするのです。
 しかし、明らかに高いその小さい鮎は、2匹で780円にもなるので売れません。

すると上司がちらっとみて一言、「それ木箱のまま売れば?」

 魚は発泡スチロールに氷を敷いてその上に並べられたり、海水の氷のバケツに突っ込んだ状態で届いたりするのですが、鮎は木箱に氷が敷いてあり、そこに5匹ずつ並べて入っていました。

 僕は届いた物はお店でパックすると思っていたので、魚も並べるかパックするかの二択だったのですが、そんな上司の一言で、木箱のまま売ることに。

 すると、しばらくしてすぐに売れました。最終的には15匹売れました。

最後の一パックは他の人のアドバイスで串刺しにして七輪なんかで焼くイメージを持たせて並べてました。
 (それが売れたかは覚えていないけど)

 要するに、僕の頭の中は当初、パックをしていかに高級によい魚に見せて、値段通り売れるかを考えていたので、そもそもパックしないで売るという発想が無かったのです。

 僕はそんな些細な事でしたが、「売り方なんて自由なんだ、僕が勝手にこうしないといけないと決めつけてただけなんだ」と自分で勝手にルールを作って視野を狭めていたことに気づけたのです。

  
  
 なんだかしょうもない話だな、、、とちょっと書いてて思いましたが、僕に取っては大きかったんです!

さて、最近はまた人手不足で現場に朝から晩までいる日々です。

 ホントパン屋さんって大変な仕事。なのに来月もクルミにチョコの値上げだってさ、バターも手に入らなくなるってさ、パン屋のパンもバターや卵を使わないパンを増やして利益率あげないと生き残れないですよね。
 
 そういいつつも、今日も明日もこれからもパン作りの毎日。
売り場に顔を出してはお客さんがいないときにパンをつまんでパクリ。  
 やっぱ見た目がいつもと違うパンって何かしらおいしくなかったりしますよね。

毎日の味の違いに気づけるのは毎日食べてる僕しかいない!
 
 変な自信ですがこの自信だけは僕の負けない武器だと思っています。

そして、僕はやっぱりパンが好きみたいです。

意外とこんな平凡な毎日が、幸せだったりと感じてしまうのは


、、、、年のせいか!?もうすぐ32歳!?パン歴もいつのまにか5年!?嘘でしょ!?


 時間経つの早すぎです。

 それではパン助でした。

posted by pansuke at 01:04 | Comment(4) | 日記