2014年04月15日

通称:大店法

 こんにちは、パン助です。

今日は大規模小売店舗立地法、通称:大店法という法律について僕が振り回された話。

 大店法とは、スーパーマーケットなんかのちょっと大きめの商店に適用される法律なんだけど、僕が地元のスーパーに出店する際に、非常に混乱したので、もし同じような事例があった時に役に立つと思って書いておきます。


 大店法なんていうと、響きはやたら大げさなのか、皆やたら使いたがります。
というのは、僕が全く無知な状態で、相手のスーパーに出店を希望されたので、昨年始めあたりから建物の設計やらを適当の手がけていたのですが、商工会議所に融資の相談をしていた際に、全く面識が無いそこの職員さんが「大店法というのがあって、やたらめったらお店なんて建てることはできない。」と相手のスーパーの社長に言って、そこから大店法の伝言ゲームが始まりました。

 どうやら図面などができあがったら、そこから申請をして、その申請が通ってからさらに8ヶ月程して、初めてお店が開業できるというものでした。

なので、社長さんに図面の設計をなるべく早くと頼まれたのですが、僕の中では、そんなに大きいものをすぐに決めることはできないし、あせってもろくなことは無いのはわかっていたので、まぁ、自分のペースで数ヶ月かけてやっていたのですが、、、。


 実はその話は一旦無しになってしまいました。理由は、ゼロから建物を造るには、僕には資金が足りなかったのです。


社長さんが立て替えてくれるとは言っていましたが、その予想をはるかに上回る費用がかかる見込みだったのと、社長さんは意外と慎重でパン屋は素人ながらも考えは実にスマートで、焼きたての演出や揚げたて、ニオイなどの売れるパン屋のイメージをいかに省コストで行うかを基盤に考えていました。

 そのため、もうちょっと省コストで、リスクは少なく、でもパン屋の長所を引き出した店舗を作りたかったのでした。

 僕がその社長が鋭いと思ったのは、以前も言いましたが、インストアベーカリーがどんどん潰れているという事でした。
それは、そのスーパーの大元が儲けようと、とりあえずパン職人を雇って、とりあえずパンの厨房を作ってという流れだったのですが、そういうスーパーはことごとく冷凍生地の98円パンになってしまっているのです。

 その原因を社長はスーパーの客層目線できちんと捉えて、何が必要で、何が必要でないかが明白で、その演出の長所を拾ったようなお店が僕のお店の特徴でもあったので、僕のお店に声をかけてくれたのでした。


 しかし、その間の伝達役の人達は全てがいい加減でした。いい加減というより、やはりみんな未経験の出来事だったので、把握がしきれていなかったのです。

 商工会議所に聞いても「大店法というのがあって、スーパーを改装するには申請と許可が、、、」それ以外に社長が忙しいので伝達してくれた方も「大店法があって、お店の駐車場が何台までなら使用できる」と僕のお店を建てる場合に、そのスーパーの駐車場を何台分か使うのですが、その場合に従業員の駐車場と、お客さんの駐車場の数が決まっていて、何台までだったら変更が可能と言われたのでした。

 そうなってくると、僕の設計した床面積がその駐車場の台数分のサイズに変えなくてはいけないし、その度に厨房の配置をやり直して、それだけで何週間もの日々が過ぎました。

 一日の来店客数が数千人のスーパーだったので、とても今のスタッフだけでは対応もできず、僕はあらかじめ人を雇う必要があると思い、そことは別にさらに即興で中古のオーブンやミキサーを自分でユニック車に積んで運び、小さめの店舗を増やし人を雇い、資金を増やすとともに技術の強化を求めました。

 しかしそれと同時にメディアの紹介が重なり、お店の売上が前年比の50%程伸びたにも関わらず、小さな店舗の方は僕が直接指揮できないため、遊びの時間が多く、残業も多い、赤字店舗ができたり、また店舗を増やす際は開業と同じ位数百万円があっという間になくなるので、予想以上に出費が重なり、僕自身の生活もかなりの節約生活に陥りました。

 さらにそこからプライベートでも親が倒れたり、スタッフも病気になったりで、とにかくトラブル続き、今大殺界じゃね?と思ってみたら、、、、マジか。

 しかしそれにもめげずに開店するも、先ほどの赤字が発生。

とはいえ、本店の売上でまだプラスに持ち込めたのですが、今度はまた再度設計を急かされていたのですが、どうも「大店法、大店法」と皆が言うので、一度自分自身で直接職員に聞いて調べてみたら、、、、

 「商工会議所の職員は、「実は私自身はこういった案件に関わったことがないので県の本部に電話をして確認してください、、、」なんだと?この人偉そうに面識も無いのにこっちに話を通さずに相手のスーパーの社長に話を通したくせに、自分は詳しく無いといい責任逃れ、さらに社長の伝達係の人も別に法律に詳しいわけではなく、その人は商工会議所に聞いたというでは無いですか。

 もちろん社長は要望を僕に言うだけなので、全く知らず。

そこで僕が直接本部に連絡を取ってみると、、、、

 本部「そのスーパーは大店法に基づいて建てられているので、そのスーパーの敷地内の10分の1のサイズの建物でしたら、変更届けはいらないですよ」


 パン助「なんじゃそりゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」(もちろん10分の1以下のサイズ。ここまで約1年かかってます)


 ちょっと簡単に言うと、大店法には、スーパーの大きさによって従業員の駐車場の台数やお客さんの台数、緑地(よくイオンの外とかに、緑の芝生や草木が生えたスペースみたいなのがあるアレ)の面積、駐輪場の台数、駐車場の面積に対して建物の面積、なんかも決まっているらしい(僕は詳しくは無いですが国の法律です。要確認)のですが、それらに大きな変更を加えない、あるいは例えば駐輪場を無くしてもその分他のスペースに駐輪場を持ってくればいいなど、そういう場合も変更届はいらないというのです。例えそれが、敷地の持ち主とは関係ないパン屋が出店したとしても!!!!


 それを社長に言うとすぐにできると大喜びなのですが、僕自身は呆れてしまいました。
やっぱり中途半端に人は頼るもんじゃないなと。責任が背負えない人は、結局無責任なことしかできないんですよね。
 
 とはいえ、今回の件の核は僕にあったので、僕自身がしっかり見通さなければいけない、気軽に店舗を増やす事は実に危険で、その先にあるビジョンが明確でなければならないと再認識する事案でもありました。このおかげで設計士さんや工事関係者、融資の銀行にも僕が謝りに行き、再構築となりました。(ここでいう僕のビジョンは、おいしいパンを作る事も当然ですが、それよりもスタッフの福利厚生なや給与の待遇を安定して供給できることにあります。)


 しかし赤字店舗の対策はすでに広告で手を打ってありますが、やはり今後夏場に向けてかなり深刻な状況になるので、しばらくは厳しい状態になるなぁ、、、。



 僕の失敗談は募るばかりですが、でも、パン屋の失敗談ってネット検索してもあんまり出て来ないんですよね。人は失敗を隠そうとするし、そんなのブログで公開しても継続できないから検索から外れちゃうんですよね。

 間取りひとつとっても失敗したなぁ、こうすればよかったーっていうのが、僕の頭の中には数千個以上多分探せばでてくるので、今度パン屋の失敗専門サイトでも立ち上げようか(笑)


 「失敗を恐れるな!何事にも挑戦だ!」


小学校3年生の時、いきなり自己紹介で黒板に熱い言葉を叩き付けたこの先生は、僕の失敗をエネルギーに代えて今も心に響いています。

 アレ?前にも書いたっけ?まぁいいか。

 それでは、パン助でした。
posted by pansuke at 02:48 | Comment(2) | 開業前に必要な知識